みだれ酒 [肝心なときに雲がやってきた]

みだれ酒 73 ・[肝心なときに雲がやってきた]

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雨。今日は沖縄の本土復帰四十年の日である。沖縄の軍事上の場所が良すぎるのが欠点である。沖縄県民が在日米軍基地に反感を持つのはもっともであるが、場所柄本土以上に軍備は必要と思う。今のところ、両方を満足させる解は存在しない。せいぜい米軍基地の数パーセントを縮小するくらいのものだろう。 (5/15)
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晴れ。初夏のような暑さ。 (5/16)
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晴れ。 (5/17)
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晴れ。天皇とは何か ? 結局、答えを出した人はいない。よくわからないから続いているのだろう。天皇家は万世一系であるか ? 信じるか信じないかの問題に過ぎない。真相を知っているのは稗田阿礼だけである。彼(彼女 ?) は秘密のすべてを墓場に持って行ってしまった。 (5/18)
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晴れ。「朱雀家の滅亡」(三島由紀夫著)を半分読了する。しかしうまいものだなあ、と思う。ピリピリとした緊張感が全体に漲っている。言葉に隙がない。今日、これほどの芝居を書ける劇作家がいるだろうか ?
石原慎太郎氏が平成維新の会を旗揚げする。維新ばやりであるが、明治維新以降成功した例がない。本来は武力によって政府を転覆させる意味だが、議会制民主主義の方法でということだから安心なものである。かって三島に「最後に守るべきものは ?」と問われた石原氏は「自分だ」と答えた。対して三島は「三種の神器」と返答した。三種の神器を最後に守るなん恥かしくて口に出せるものでない。キザだと思う。私は天皇陛下のための死ぬことはできない。断じて死ねない。陛下のために死ぬ理由がない。右とか保守とか名乗る人はどうなのか ? 彼らは何かというと三島を担ぎだすが、こんなインチキもない。三島は天皇のために死んだのではない。自分のために死んだのである。最後に守るべきものが天皇だと言われたら、当の今上陛下は困惑されるであろう。陛下は右とか保守人のような愚かしい考えは持っていない。こういう連中は奸臣侫臣と称する輩である。いつの時代でも徳富蘇峰はいる。 (5/19)
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曇り。you-tubeでチャンネル桜の「討論・皇位継承問題を考える」を観る。パネリストは向かって左側が男系維持の小堀桂一郎、新田均、百地章の各氏、右側が女系容認派の小林よしのり、笠原英彦、高森明勅の各氏、司会は水島聡氏である。全部で三時間はあるだろう、おかげでパソコンがフーフー言っている。男系でも女系でも根っこは同じで天皇制を支持する。よくもマア、天皇のことで長時間討論できるものだと感心するばかり。私はこれまで通りの流れに落ち着くと思う。まるっきり継承者がいないわけではないから、最悪の場合でも大丈夫だろう。
天皇制にとって本当の敵は男系でも女系でもない、不特定多数の国民である。昭和天皇が人間宣言をしたことで、天皇と国民が相対的な関係になったことが、今日の天皇制の問題である。江戸時代までは、誰が即位されようと民衆は関係がなかったのだ。一たび大嘗会すれば、誰が何と言おうと天皇であった。それが戦後は週刊詩的天皇になって、国民に見える存在となった。容姿、その他あらゆる点で国民が納得しないと天皇の求心力は落ちるだろう。
昭和天皇は立派であった。今上天皇は昭和天皇に庶民性が加えられて、さらに立派である。皇太子殿下は今上天皇に、さらに……、それは無理というものである。この世に存在しない天皇像を、現実の天皇に求めるところに、今日の皇室の難しさがある。人間天皇を求めながら、一方で現人神を求める矛盾。天皇制を継続させるのは国民を黙らせる必要がある。天皇陛下が一言、後継者を指名すれば足りる。しかしそうさせないのが憲法である。五百年も経ったら、日本人の頭も進歩して共和制になるかもしれない。しかし当分の間、共和制は考えないのが無難である。鳩山サンや管サン、野田サンが元首だと思うとゾッとする。船長が熱病でフラフラでは恐くて、恐くて…… (5/20)
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曇り。金環日食、雨雲でまったく見えず。なぜか天体観測に縁がない。 (5/21)
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曇り。三月下旬の涼しさ。(または寒さ) (5/22)
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晴れ。 (5/23)
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晴れ。体調優れず。明日は敢えて恥を一つやるつもり。 (5/24)
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曇り/雨。 (5/25)
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晴れ。 (5/26)
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晴れ。「谷内六郎展覧会 (春)」を開く。六郎のほのぼのとした画風は春が一番合っているように思う。しかしもっとよいことはイデオロギーのかけらさえないことである。あるのは感情、感情、感情だけだ。六郎の絵が愛されるゆえんは画家特有の気どりがないことだろう。案外と難しいことである。
毎日新聞に連合赤軍について二人の学者が対談していた。莫迦らしいと思う。あれは革命運動なんていうものではなく、単なる猟奇殺人事件にすぎない。革命の衣を掛けると偉く見えるだけなのだ。久しぶりにS氏とK氏に電話するもドライブ・モード。なんだか拒否されているような気がする。気がするだけかもしれない。この日記はいつまで続くことやら。思い切って目下の悩みをぶちまけてしまおうか。狂気に襲われる日々。 (5/27)
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晴れ。湿度が高い。 (5/28)
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晴れ。 (5/29)
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曇り。東電社員に賞与を支払うために電気料金を値上げ ? どう考えても間違っている。賞与は全員放棄するのが普通なのだが……。普通のことを普通に考えられない従業員が集まったから、原発事故が起こったともいえる。あれは人災である。眠れない夜が続く。何か夢を見て、ハッとして目が覚めるともういけない。目覚める直前まで、何の夢を見ていたのやら思い出せないのも変な話である。 (5/30)
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曇り。フェイスブックとは何か ? 面倒だから放置して置こう。だんだんと世の中についていけなくなっている。箸でカレーライスを食べたって悪いことはないだろう。それと同じだ。夜、自動車税をコンビニに納めに行く。便利な時代になったものだなあ、と感心する。どうせ役人の飲み食いに使われるのだが仕方がない。そろそろ半袖シャツを出さなくてはいけないなあ。 (5/31)
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晴れ。 (6/1)
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曇り。電気剃刀の替刃を買いに行くも、製造終了という。十年ちょっとで終了は早いのではないか ? 外刃の欠けた電気剃刀は危険で、以前知らずに使って口の周りを血だらけにしてしまった。本体は、そう壊れるものでないから二十年は作り続けるべきだ、と思う。夜、「三人の乙女たち」(フランシス・ジャム作)を読む。日本でこの手の小説を書くのは川端康成ぐらいか。女性作家が書けば、もっと意地悪い少女像になるだろう。 (6/2)
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晴れ。明日内閣改造。どうしようもない程度に崩れている内閣である。整形してボロを隠すのがせいぜいだろう。大臣の安売り合戦だ。毎日新聞「『象徴天皇制』像 求めて」の記事を見ると、やっぱり今上天皇は現人神なのではなかろうか、と思えてくる。超人的人柄である。皇統問題について憂慮されていると羽毛田前宮内庁官房長官は語る。旧宮家を復活すべしという人もいるが、私はどちらでもよい。いずれにしても人格者であるかが鍵になる。もう国民との関係を無視できない時代になってしまったのだから…… (6/3)
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晴れ。昨夜、菊地直子容疑者逮捕される。「地下鉄サリン事件」は昨日のことのように思われるけれど、十七年も経っているのだなあ。連合赤軍は革命の衣を被った殺人集団だと5/27に書いた。「地下鉄サリン」は宗教の衣を被った殺人集団である。狂気には大義がいる。 (6/4)
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晴れ。菊地直子容疑者の通報者は素晴らしい眼力の持ち主である。私はふしあなで、とても手配写真から現在の菊地容疑者を見つけることはできない。写真を見る限り、どこにでもいる中年女性である。十七年の歳月はやはり長いと思う。/野田改造内閣で入閣の新防衛相・森本 敏氏は顔を見れば、ああ、この人か、と思う。前防衛相の田中氏に懲りて、防衛のプロを、という判断からだと思うが、法務や外務、財務と同じで防衛は内閣の重要なポストであるから、民間登用は禁じ手である。有事の際の判断力が問われる。簡単な話、人不足内閣である。 (6/5)
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晴れ。地下鉄サリン事件も大詰めだ。残る一人も近いうちに逮捕されるだろう。しかし裁判が終わるのに相当の時間を要す。この容疑者の近影は昔の上司に似ている。いつでも紺の背広に真紅のネクタイであった。まるで見合いにでも行くようである。私は恥かしくてとてもできない。もう会うこともないが、今頃何をしているやら ? 容疑者の近影が自分にぜんぜん似ていなくてホッとする。 (6/6)
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晴れ。昨日、ヒゲの殿下こと寛人親王殿下死去される。66才。若いころは明治天皇の肖像画に似たハンサムな貴公子であった。皇室では納棺を”お舟入の儀”と称する。良い表現をするものだ、と感心する。殿下は次に生まれるときも皇族を望まれるだろうか ? (6/7)
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晴れ。生は死への抵抗か ? 真夏の暑さ。 (6/8)


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