みだれ酒 [オリンピックが始まっていた]

みだれ酒 77 ・ [オリンピックが始まっていた]

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曇り。 (7/23)
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曇り。
[オスプレイ岩国陸揚げ]
……墜落事故の多さから、原発より危険だ。まだ未完成品といっていいだろう。なにしろ欠陥を承知の上で公道を走らす車みたいなもんだから、地元住民はいつ事故に遭遇するかわからない。開発段階で30人が死亡し、「ウィドーメーカー(未亡人製造機)」という素晴らしいニックネームまでついている。機械は失敗を重ねながら進歩していくものであるが、死を覚悟の上で搭乗するパイロットにも驚く。アメリカ人としてのアイデンティティが、そうさせるのだろう。日米安保を盾に日本を試験場にする気かもしれない。 (7/24)
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晴れ。マリナーズからヤンキースへ電撃移籍。退団発表と入団発表が同じ席。卒業式と入学式が同時みたいなもので、ちょっとやりきれない。チームのためなら、過去の成績にとらわれず誰でもトレード要員といのは、アメリカらしい割り切り方である。日本ではなかなかこうは行かない。高校野球の湿っぽさは日本独特のもので、本来野球はドライなスポーツなんだろう。しかし、イチローもすごい。初打席初安打一盗塁は見事。プロは何処に行ってもプロであるのを証明した。王と長島は競走馬で言えば貴種でハイセイコーやオグリキャップみたいものだが、イチローは競走馬に当たらない。荒野を駆ける荒馬である。だからイチローにもっとも不似合いな球団は巨人だと思う。 (7/25)
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晴れ。 (7/26)
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晴れ。
[橋下市長「文楽台本古い」― 古典鑑賞後に苦言]
<文楽協会への補助金凍結を表明している大阪市の橋下市長は26日夜、国立文楽劇場で文楽の古典「曽根崎心中」を鑑賞した。橋下市長は鑑賞後、記者団に「古典として守るべき芸だということは分かったが、新規のファンを広げるためには台本が古すぎる」と苦言を呈し、演出方法を現代風にアレンジするなどの工夫を求めた>(毎日新聞)
……いかにも橋下氏らしい苦言である。古典の解釈によるが、少しでも形式を変えたら、それはもう古典と呼ぶことはできない。どこまでも頑なに形式を守り通すことによって、古典芸能と言われるに至るのである。歌舞伎の隆盛は、時勢に合わせて形式を変更して、民衆に迎合したからである。また歌舞伎役者の個人的人気によっても支持されている。歌舞伎は古典芸能たることを放棄したので、いわば洗練された大衆芸能である。文楽関係者に古典芸能者としての誇りがあるなら、補助金の問題などつまらないことで、頑なに形式を守り通すべきだ。経済優先を考えれば、旧作のアレンジ、新作台本で民衆に迎合しても構わないが、歌舞伎のように大衆芸能として生きる覚悟が要る。いずれにしても、文楽は今のままで経営を続けるのは困難であるらしい。今の時代を関係者の個人的支出で乗り切れば、古典として残る可能性は十分ある。経営を優先させるか、プライドにこだわるかは、考え方次第である。 (7/27)
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晴れ。
[ロンドン・オリンピック]
……ピューーードッドドド…、ピロロォーーードン ! ドドド…。閉会式の花火は華やかであるからもの悲しい。北京大会は映画のセットみたいなハリボテ大会であった。開会式の少女の口パクが、それを象徴していた。いや、国自体がハリボテである。北京からロンドンへバトンタッチされた瞬間に不安が押し寄せた。私はいつでもオリンピックのフィナーレで思うのであるが、次の大会は果たして生きているだろうか ? 4年は長い。この間にどれだけの人が死んだことか。自分もその仲間に入るのではないか ? 神のみぞ知るである。そして今日、ロンドン・オリンピック開幕である。朝方、テレビを着けると、入場行進の最中だった。どうやら自分は生き永らえたという実感が湧いた。オリンピックを無事に迎えられるのは、正月の4倍めでたい。大した病気もなくて、よかったと思う。
閑話休題。
日本選手団のユニフォームは、あいかわらずムードコーラス・グループのようだ。いっそうのこと着物に袴が良いと思う。川端康成だってノーベル賞授賞式のさい、着物に袴で臨んだのだ。あのときの映像はぜんぜんおかしくはなかった。民族衣装で行進する国もあるのだから、日本らしくてよい。最後のほうで、マッカートニーが曲を披露する。この人は髪もフサフサで若い。もしレノンとハリソンが生きていたら……サプライズでビートルズ復活なんてことは……やっぱりないだろうな。それこそ開会式のセレモニーどころじゃない、死人が何人出るかわからない。 (7/28)
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晴れ。ついに本式の夏になった。昨夜は女子重量挙げを見た。こういう単純明快な競技はすばらしくいい。重いものを持ち上げる力比べは、大昔から世界のどこにもあったろう。ただ点数は単純に重いバーベルを持ち上げたほうが勝ちというわけでなく、体重も加味されてされているので少々面倒である。三宅選手が銀メダル、金は中国の選手。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いだ。今朝の新聞にはまだ載っていなかった。代わりに姜 尚中氏が自著を紹介しているのを発見した。
<今は国民なき国家主義の時代。国民の生活さへ守られないのに右翼的言説がまかり通る。「まともな国民国家たれ。だから「国民」という言葉を使った>
……という貴君は日本国民でない。生意気な小僧だ。学者を装った韓国の宣伝マンの記事を載せる新聞もイカれてる。こんなもん朝から見せられたら、暑い上に熱くなる。加えて、世宗大学の朴 裕河なる女が慰安婦問題で謝罪しろと言っている。証拠のない話に謝罪を要求するあきれた莫迦だ。厚かましいにもほどがある。毎度のことだが新聞はもうー終わってる。
「私の遍歴時代」(三島由紀夫著/ちくま文庫)を読み終わる。細かいエッセイは、また改めて読むことにした。批評集を一気に読めなくなった。昔は分かっても、分からなくとも一気に行けたものだが、今じゃ分かっても休憩しないと、とても無理だ。読書も案外と体力が要る。老後にドストエフスキーやトルストイを読もうなんていう計画は止したほうがいい。今、読むべきだ。しかし、こう暑くては、考える書は頭に熱湯を注ぐようなものである。薄い文庫がよい。というわけで、この間読み終わった「林檎の木」はよかった。主人公の偽善者ぶりに拍手を送りたい。
(7/29)
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晴れ。柔道着の紺色はブルースリー映画の悪者に見える。色彩による損得はあるかもしれない。昨日は脱原発デモが東京都千代田区の日比谷公園を発着点に行われ、約一万人が参加。世論を均衡させるため、原発推進デモがあってもよいだろう。日本はあと一歩のところで金に届かない。理由は簡単だ。自分の名誉のための努力なんて、たかが知れてる。絶対に守るべきものを喪失してるからだ。 (7/30)
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晴れ。女子柔道は本妻と妾の喧嘩のようだ。今大会より男子競技の全てが、女子にも導入されたという。しかしスポーツには男女両用と、男性用、女性用の別があると思う。格闘技は、やっぱり男の特権である。
体操男子団体は得点修正で4位から銀になった。立花監督の粘り勝ちである。それを、ある選手は<2位でも4位でも僕にはあまり変わらなかった>と感想を漏らした。何を言っているんだ。監督に感謝しなくちゃダメじゃないか。こんなんだから金はとても無理だ。中国選手には国がある。福原 愛選手は健闘した。ちょっと前まで、試合に負けて、グシャグシャ泣いて、親に怒られていたのを思い出す。もう23というから、ずいぶんと経っているのだなあ。缶コーヒーの出なかった自販機のお金が現金書留で送られて来た。夜「犬神博士」(夢野久作著)を読む。徹底した田舎くささがよい。今日の教訓、何事も肝試しである。 (7/31)
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晴れ。福原 愛選手、あと一歩。あれよあれよという間に石川選手が上がってきた。なんとかメダルに手が届くだろう。メダルの総数で見れば、日本は世界第三位の好成績である。しかし金だけを追えば11位だ。今大会の二けたは難しい感じがする。私の肝試しは失敗、失敗。とにかく参加したのだから、疑問が解けてスッキリした。これでよいと思う。明日からまた出直しだ。
やっぱりパソコンがないと不便だなあ。あと何日ぐらい行けるだろうか。今日も暑い、暑い……。 (8/1)
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晴れ。
[バドミントン女子ダブルス―故意敗戦で4組失格]
<世界バドミントン連盟は1日、ロンドン五輪女子ダブルスで8強入りしていた韓国の2組と、中国、インドネシア各1組の計4ペアが1次リーグの試合で無気力試合を行ったとして「勝利に向け最善を尽くさなかった」と判断し、失格処分にしたと発表した>(毎日新聞)
……これは準決勝の組み合わせを考えての行為だそうだ。勝つことを最優先とすれば悪事とは言えない。日本サッカーは監督自ら言っていた。ただ程度にもよる。大相撲のなみの無気力だったら失格も当然だが。ただ連盟の構成員が気になる。失格になったのは、全てアジア勢であるからだ。オリンピックは敢闘精神だけではメダルに届かない。駆け引きも競技のうちである。もう蝉が鳴いている……。

その後、ビデオを見るにつけ、これは酷い。大相撲以下の無気力試合だ。失格は当然である。 (8/2)
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晴れ。
[71歳円熟の手綱]
<ロンドン五輪の馬場術の個人一次予選が2日始まり、日本の五輪史上最年長選手の法華津寛(77)が出場した>(毎日新聞)
……64年の東京五輪に初出場しているというからスゴイの一言に尽きる。日本だけでなく、今大会出場者中の最年長という。テレビで放映しないのはけしからん。愛馬はウィスパー。いつかこの馬は引退するだろうけど、競走馬のように馬肉工場行きにならないことを祈る。しかし、大飯喰らいだからなあ……。
[柔道男子崖っぷち― 金ゼロ]
……男子柔道は今だ金メダルなし。あとは残り1階級のみ。日本柔道と世界柔道の認識の違いは、やっぱりあるのだが、もっと重要なことを忘れている。選手が自分の名誉しか考えないからダメなのだ。国を背負っていないのである。指導者層は戦後民主主義のシャンプーをたっぷり浴びているから、仕方のない部分もある。東京五輪には復興の精神が漲っていた。今は何があるのか ? 個人の名誉だけじゃないか。円谷選手を思い出すべし。
法華津選手には新東京五輪にも出てもらいたい。個人的には不愉快千万の日だった。しかしスッキリした。 (8/3)

*晴れ。体操女子個人総合の金メダル・米国のダグラス選手の演技には、白人や黄色人種にないはじけるようなバネの力強さがある。あれは黒人特有のものなのだろう。優雅さという点では白人に劣るが、ワイルドな感じはお見事。日本選手も悪くはないが、バネが弱い。女子体操は美の要素が不可欠だが、その前にスポーツであるから、シャープな動きが要る。日本人選手には人種的に不利な種目である。
柔道は金が当たり前の時代は終わった。しかし、五輪柔道は柔道と云えるのか ? 一本を取るより、点数稼ぎをしたほうが得というのは、マグロの代わりに牛肉が乗っているアメリカの寿司みたいなものだ。日本柔道と世界柔道は別物と割り切るべきか。全日本柔道連盟は原点に戻って、世界のルールを改正するよう運動するべきだろう。日本選手は弱いということはできないが、柔道に対する認識の差がトップに立てなかった理由だ。
アーチェリー銀の古川高晴選手は何者だ ? あの黒メガネは、相手に表情を読まれない点でよいアイデアだ。こういう競技はオリンピックでしか見られない。日本には弓術の伝統があるのに、意外にもメダルが少ない。日本の国技が相撲なんていうのはナンセンスで、弓術がよいと思っている。何より見た目の美しさと精神性が求められるからだ。プラス男女ができるという点で。日本女子サッカーの準決勝進出は見事。しかもブラジルに完勝は金星である。行けるかも……。午後11時30分、福原 愛ちゃんがドイツ戦の真っ最中。やや愛ちゃんが優勢のようだ。タアッ、タアッ、タアッーの連発で景気がいい。
暑くって、肉類は全然だめで盛りそばしか食べたかない。 (8/4)


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この記事へのコメント

村石太キッド&遺族
2012年09月11日 13:54
オスプレイ 未亡人製造機 で プログ検索中です。
オスプレイは 危険な乗り物なのかなぁ。
先ほど 少し ウェブで 学習していました。
ヘリコプターとは だいぶ違うのかなぁ。
左右 真ん中 プロペラがないと 危険かナァ。
事故が多いのかなぁ そんな機体が 住んでいる街の空を飛ぶというのは恐ろしいですね。政治研究会(名前検討中~航空~
ハワイでは 住民の反対で 飛行できないと 違うページで 読みました。
2012年09月11日 20:32
やっぱり乗り物としては未完成品だと思いますよ。アメリカの発表では人的ミスが主な原因ということですが、軍事的なことなので本当のところはわかりませんね。森本防衛相のはっきりしない態度も気になるところです。

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